私と猫二匹と旦那

その時の趣味と時々シャウト。

展示会は勝負の場所である。

宝飾品の展示会に行ってきた。
綺麗なねーちゃんから営業電話もかかったし。
目の保養もできるし。何しろ石貧乏なくらい鉱物好きだから。


もちろん怖い。でもいざとなったら走って逃げればいいやと思って。
カードを置いていくことも考えたが、万が一出会ってしまったら買うので一応持って出た。


ちなみに旦那にも友人にも医者にも「金使い過ぎ、気をつけろ」的なことを言われてる。ありがたいことだ。


さて。
売り場は結構よかった。


パライバトルマリンが結構あった。沖縄で売ってるの見るの初めてかも。☆<良い点
そのうち一つはグリーン系とはいえ2ctUPのパライバ産。きれい〜。400万〜。買えるかこの野郎〜というモノ。インクルージョン結構多かったけど、やっぱり大きい石はいい。
一番気に入ったのは0.6ctでなかなか素敵なネオンブルー。脇石もダイヤ2石ですっきり。カットはエメラルドカット。いい。でもやっぱりすごい値段。値切ったら結構値切れたけど、それでも加賀屋に一ヶ月半居続けられるお値段。うーむ。


一応「赤い石よろしく」と言ってあったので見せてもらう。


…あ〜もう、なんでこうダイヤモンドてんこ盛りかね?★<駄目ポイント
ダイヤも嫌いじゃないけど、そんなに沢山はいらないよ。色石とダイヤって婆臭くなりがちだし。つーか婆にならないと似合わないし、こういうの。ルビーはピンク系ばかりで、どちらかというとビーフレッドと呼ばれるような暗い赤が欲しかったワタシ向けのは一つだけ。これもいらんダイヤがついてる。集めてるルースなら天然がいいけど、使うならシンセティックルビーの方が惜しげが無くていいやと思った。
私の好きな普通のガーネットは無かった。
ちょっと手を出してみたかったパパラチアは色が薄すぎてパス。でもピアスはもう一回見に行くかも。(パライバのすぐ下にあったのでろくに見ていないことに今気づいた)


できればピアスとも言っておいたら、一応いくつか準備してくれてた。☆
残念なことに赤くない。ピンクだし。ダイヤだし。WGのくせに高すぎるし。でも決定的に駄目だったのは、このピアス達は細工が雑で。いくら石が小さいからって、パンチングメタルみたいな爪で止った石なんかダメでしょ。★
値段も全く当たってない。何であの石で、WGで、あの値段かね。申し訳ないが理解不能。デザインは良かったからあのガーネットでこう作ってもらおうかな、とは思った。
面白い金具もあった。ピアスにもイヤリングにもなる。デザイン(というより石)が微妙で見送ったが。


スフェーンもあった。ダイヤてんこ盛りだがスフェーン自体ギラギラの石なので悪くないし、デザインとしてのダイヤなのでまあ許せる。値段は許せない(適正価格じゃない)感じだったし、よくある茶色だったのでうーむと思って見ていた。多分値切れば適正価格まで落ちるだろう。遊色は素晴らしい。私が欲しかったのはもうちょっとオレンジな感じので、売り場にあったオレンジな感じの奴はみんな遊色が少なくてスフェーンだとわかるという程度の石だった。
そこに担当じゃない人のいらないセールストーク。「きれいなお色でしょう?なかなかこの色はないんですよ」
いや、きれいだけど一番多い茶色だから。★
茶色でもいいか、と思ってたとこに冷や水だった。値切る気も失くした。
ちなみに一番の人気色でお高いのはアップルグリーンである。


シンプルで、ミル打ちとか入ったクラシックなデザイン、と唱え続けた挙句、自主的に横移動したらかわいいのがあった。
プラチナでこのデザインなら適正値段だなあ、でも一体何の石?
ブルームーンストーンです」
おっと。そう来たか。上から見たらシラーが無くて、わからなかった。★
ブルームーンストーンってラブラドライト?ベリステライト?とタグを見たらちゃんと「ラブラドライト」と書いてあった。☆
それを「ブルームーンストーン」っていうのは、まあ悪い事じゃないけど微妙。ムーンストーンじゃないし。★
まず大問題としてムーンストーンだろうがラブラドライトだろうがベリステライトだろうが、硬度が指輪にするには足りない。オーバルの横長配置で「ちょっとしたお出かけ」なデザインなだけに硬度が欲しいところだ。デザインと石のきれいさはホントに良かった。でも買うかと言われたら、適正お値段じゃないし。


ブラックスターサファイアもあった。丁度スターの出方もカラットも私のルースと同じくらいのが70万近い値段。ありえない。*1
ダイヤてんこ盛りだとしても、なんか間違ってると思う。
見せてくれたネックレスなんかはもうそりゃ綺麗で、「いったいどこのだれがいつこれをつけるんでしょうね?」と聞いたら担当のねーちゃん(美人)は笑ってた。そりゃ笑うしかないよな。


ブラックダイヤも面白かった。リングとかは例によってダイヤてんこ盛りで見る気もしなかったけど、黒ダイヤだけ連にしてあるネックレスやブレスレットは黒くてきらきらで良かった。
でも、黒くてきらきらならスワロフスキーのジェットとかジェット・ヘマタイト3mmで作ってもいいな、という程度のきらきらだった。


アップルグリーンとかハニーのキャッツアイはきれいだった。似合えばなあ。


良かったのはアレキサンドライトをたくさん見られたこと。やっぱりはっきり綺麗な色にカラーチェンジするのは高い(これはちょっと欲しかった、ダイヤさえ無けりゃね)。ちょっと落ちるとチェンジ前の色と後の色が一緒に見える。もっと落ちると色が抜けている方向がある。問題はどれもこれもダイヤてんこ盛りであるということだ。
逆手をとって小さいアレキとメレダイヤをパヴェにして蝶とか葉っぱとかのモチーフを作ったリングがあった。これは良かったが、カラーチェンジがもうちょっとはっきり出てくれた方がなあと思った。いいデザインだっただけに惜しい。
一番欲しかったのは、これを見せてくれたとき使ってた太陽光と白熱光が切り替えられる懐中電灯。あれ、販売しないのかなあ。聞けばよかった。


ハワイアンジュエリーも良かったが、私はゴールドのハワイアンジュエリーは好みじゃないとわかった。


私は割と営業に好んでかかる癖がある。営業が大変だとわかっているので、リスペクトしているからだ。適正値段で商品が気に入れば買う。
残念なことに今回は一番気に入った商品が高額すぎて手が出ず、一度帰って考え直すべき金額だったことだ。
モノは良いものが多かった。適正値段かと言われると、うーんもうちょっと勉強してもらってもいいかな、という感じ。これはそういう関西的な値付けだからだと思う。ある程度知識がなければあそこでは買えない。ある程度知識があるとセールストークがちゃちすぎる。勉強不足だろ(特にスフェーンとラブラドライトに関しては買う気結構あったので逃がした魚大きいよ)
ピアスに関しては問題外。あんまりひどいので最初はWGアレルギーだからとやんわり断っていたが、明らかに似合わないピアスをしつこく勧めるので*2「こんな爪のものは買わない」と断った。「お客様のためにわざわざ●●が取り寄せたんですよ」は良い点でもあるが、押しつけがましいのは嫌い。


パライバのリングにはちょっと心が残るが、縁があればまた出会えるのが石のいいところ。
今は買わない。いろいろ都合もあるし。貧乏モードだし。招待状貰ったときは大尽モードだったからな〜。よかった今貧乏モードで。
最後にパライバを身につけたおばさんが接客についたけど、幸い色の好みが私と違った。あれがネオンブルーだったら危なかった。


最後に。買わなかったのにお土産をもらってしまった。借りを作るのは嫌いなので断ろうとしたら「イタリアワインですよ」。
つい貰ってしまった。


納得のいくものを買えなかったのは引き分け、納得いかなかったものを買わなかったのは勝ち、お土産もらったのは負け。
勝敗で言うと一応勝ちだが、微妙な判定勝ちってとこか。


多分、お店側は、鴨がネギしょってきたのに逃げられたような気持ちだと思う。じゃなきゃ、でっかいクエがかかったのに水面で餌食って針引きちぎって深みに逃げた(それも魚眼でぎろっと後ろを見ながら)ような気持ちなんじゃないかと思う。


もう一回パライバは見に行こうかな。パパラチアのピアスもちゃんと見てないし。(見えてない段階で問題外なのかもしれないが)

*1:石だけなら1万強、ダイヤも多めに見て10万分ぐらい、プラチナでハンドメイドで枠が7万(これはジュエラーさんによる)足しても20万と理系は思ってしまうのだ

*2:リングは自分が見るためにしているので似合わなくてもいいが、ピアスはあくまでアクセサリーである