私と猫二匹と旦那

その時の趣味と時々シャウト。

沖縄万年筆事情その1

行ってきた。ワタクシとしては大変アクティブな休日。
結果を先に書くと、パレットくもじで試し書きして買えばいいと思う。回ったのはパレットくもじと安木屋。渡口万年筆店は休みだったのでいずれその2がある予定。3件とも歩いて回れる距離にある。


沖縄で万年筆を買えるとこ、検索したら3件しかなかった。全部那覇の中心地に集中しているので、回ってみることに。
まず、パレットくもじ7階。今までも見たことはあったけれど、文盲の人は文字が見えないのと同じで、興味が無いものは見えない。いきなり一番欲しかったエラボーSFニブ、それも黒軸がある。SEF青軸もある。エラボーはナミキのファルコンとしても有名。微妙に違うらしいんだけどマニアになりたくないワタシには同じってことで。クリップもなんかソリッドでかっこいい。

コレ見てね、憧れるよやっぱり。
でも、SBF(ソフト極細)は今一つ。黒は地味。自分の着るものが真っ黒なので小物は色がある方がいい。他回ってから考えてもいいか、と一度売り場を後にした。*1
次が安木屋。一銀通りにある方。何かごちゃごちゃしてるけど色々あって文具ファンにはたまらない。思わず会員カードを作ってしまった。
肝心な万年筆も沢山ある。いつかは、と狙ってるペリカンのスーべレーンもある。プレラの透明軸はピンクとオレンジしか無くて、コクーンは見当たらなかった。プラチナが充実してる感じで、インクは国産のインク混ぜて好きな色作れるやつもあった。モンブランとかシェーファーとかメジャーどころの瓶のインクは揃ってる感じ。色彩雫はなかった。
試し書きにはプラチナのプロフィットのが出てた。でもインクは付かなかったので手入れはされていないのかも。
渡口万年筆店がメインだったんだけど、開いてなかった。もー、いつ開いてるんだよ。ちゃんとネットでは調べていったのに。電話一本入れておけばよかった。
というワケでホクホクしながらパレットくもじ7階に戻った。今度は買う気満々なので本気で試し書きをさせていただく。
あくまで色彩雫メインなので、まずインク選びから。試し書き用に色彩雫が入ったちいさい透明軸の万年筆がディスプレイされてて嬉しい。ほぼ日手帳に使うのは赤青黒なので色々試した揚句、紅葉と露草と冬将軍に決めた。このディスプレイ用万年筆はPetitっぽかったけどディスプレイ用で販売しているものではないそうだ。ニブはF。躑躅は奇麗なピンク、紺碧を試したけどもっと青くてもいいと思った。月夜はブルーブラックっぽかったので今回は見送ったけどいい色。
試し書きはPILOTの黒だった。
やはりエラボーから。SFニブはなんかぐにゃぐにゃしてて、初心者*2には扱えない感じ。SEFもかりかり感があってワタシには合わない感じ。ついて下さった方が「第一印象が結構大事ですよ」って。諦めた。
というワケでニブ選び!なんか順番逆だけど!ほぼ日手帳に使うからF前後。とにかく全部試し書き用のペンがあった。色彩雫の時もそうだったけど、一本一本ペン先洗ってくれる(洗わないと乾いてて書けないという問題もある)。F、SF、SMFと試して、Fだなというとこに落ち着く。SMF以上は試していないのは、もう太さが限界だったから。EFは今使ってるのがEFで、ちまちました字を書くのに疲れてるから。
次はペン。3色使うけど3色全部金ペンてのはいきなりやりすぎなので、コクーンとプレラ透明軸を購入するって決めてた。まさかのこいつらも試し書き。そういうもんなの?百貨店だから?してみて、明るい色を入れる予定のプレラはMニブにすることにした。コクーンは旦那にプレゼント選んでるときに見惚れた青。
本命選びは時間がかかる。
Fニブでルックス気に入ったのを端から試す。ルックス気に入らないのも試す。「うるしも行ってみます?」と言われて試す。試しすぎてワケがわからなくならないように、「これなんてペンですか?」と聞きながら手帳に書く。書く書く書く。
キャップレス、手入れもできそうだったけどコンバーターが入らなかった。CO-20なら入るのかもしれないけど売り場には無かった。書き味は硬めで端正。私には合う。
グランセはするするだけど太め。うるしのは持った感じはすごくいいけどルックスがワタシ好みじゃない。エラボーが諦めきれなくてもう一回書いてみたら字は奇麗に書けるけど書き味が好みじゃない。大体、金じゃなくて銀*3てとこでめっちゃ選択範囲狭めてると思うよ自分で。ヘリテイジ91がこれだ!という書き心地だったけど、Fが茶軸しかない。うーむ。取り寄せてもいいけどと思いつつ次に行く。
見かけでこれは、と思ったのがレガンス。青いのがキレイ。書いてみたらするする。ぬるぬるまで行かないのはペン先細いからだろう。黒も試し書きしてみたらこっちは全然手に合わない。万年筆って、国産でも個体差あるんだなあ。
ヘリテイジが好きらしいとわかったが、一番好みのヘリテイジ92は旦那に贈ったばっかり。いくらなんでも同じのをというわけにはとあえて試し書きしない。ヘリテイジ91の黒を取り寄せも考えたが、取り寄せた個体が好みじゃなかったら困る。
あるもので選ぼう。
というワケで、見かけが好みでするするだった青くてきれいなレガンスを選んだ。
コクーンだけコンバーターついてなかったからコンバーターも買った。
これで美しい3色万年筆ライフスタートだ!


で、家に帰ってインク入れてみての感想。
試し書きして洗ったから中濡れてたのかも。どの色も試し書きよりずっと薄い。試し書き用インクが渇き気味で色が濃くなってたのかも。
肝心な冬将軍が色が薄い。書き心地などはあれだけ試しただけあってもうばっちりなんだけど、色薄くて紫がかったグレーって感じ。試し書きのはうっすら青紫が乗った黒なのに〜。
濃くならないかと空いてるとこに延々と試し書き中。色が薄いと裏に全く響かないのでそれはいい点かもしれない。
あと、キャップを後ろにつけるとワタシの手には重い。どれだけ非力なんだろう。筋トレするか。
最初は紅葉を透明軸プレラに、露草をコクーンに入れたけど、一回コンバーター空になったら逆にしてみてもいいかも。その間の別色はPetitのエメラルドがまだあるし。今ほぼ日のカバー青だから、持ってるとき赤が入るよりまとまるかもしれない。いやいっそ紅葉に合わせて赤いカバーに換えるかな。
てなことを考えていると日が暮れるという、またしょーもない楽しみを一つ増やしてしまったなあと思っている。

*1:このとき駅弁フェアやってるのを見つけてしまい、覗いたら新千歳空港駅のうにめしがあって、もう無条件で購入してしまい移動に支障が出た。かきのはずしとサバの棒すしも買ったよ。食べる人がいるなら全部買いたかったよ。なんで駅弁こんなに好きなんだろう…。ホントはイカめしが食べたかったけど無かった。

*2:万年筆歴10年以上あるんだけどね…。知識が無いって悲しいね…。

*3:シルバートリムという意味で、ペン先は金色でもいいんだけど外側はプラチナシルバー派。